体質からダイエット法を判定。リンゴ・洋ナシ・バナナの体型の違い。内臓脂肪タイプか皮下脂肪タイプか。代謝低下か消費不足か。冷えとむくみは代謝不足の証拠。脂肪の摂りすぎか糖質の摂りすぎかについて勉強しましょう | ||||||||||||||||||||||||||||||
#1 リンゴ・洋ナシ・バナナの体型の違い #2 内臓脂肪タイプか皮下脂肪タイプか #3 代謝低下か消費不足か #4 冷えとむくみは代謝不足の証拠 #5 脂肪の摂りすぎか糖質の摂りすぎか |
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#1 リンゴ・洋ナシ・バナナの体型の違い ●リンゴ型タイプのダイエット 男性は内臓脂肪が多く蓄積されて腹部から太る人が多く、女性は皮下脂肪が多く蓄積されて下半身から太る人が多くなっています。 しかし、女性も太りすぎたり、更年期を過ぎたときには内臓脂肪が増えていきます。 体型的にはリンゴ型の肥満で、内臓脂肪は食べすぎや運動不足でつきやすく、逆に減らしやすいタイプの脂肪です。 そのため運動をすると初めに減っていきやすく、特に有酸素運動によって減りやすいので、ウォーキングなどの運動に習慣的に取り組んだらよいでしょう。 ●豚肉も食べすぎれば太る 牛肉と豚肉を比較すると、同じエネルギー量であっても豚肉のほうが太りにくい肉だとされています。 これは脂肪の中に含まれている脂肪酸のうちn‐3系(オメガ3)の脂肪が多く、これは魚や植物油に多く含まれるタイプで、燃焼されやすくなっています。 また、豚肉にはビタミンB1、ビタミンB2が多く含まれています。 ビタミンB1は糖質を燃焼させるのに、ビタミンB2は脂質を燃焼させるのに欠かせないビタミンです。 とはいえ、脂肪はエネルギー量が高いので、食べすぎには注意が必要です。 ●洋ナシ型タイプのダイエット 下半身に脂肪がつきやすいのは女性の特徴で、生理周期の排卵から生理までの間は黄体ホルモンの働きによって皮下脂肪が増えやすくなっています。 また、内臓脂肪が多く蓄積されると、皮下脂肪が増える仕組みになっているので太っている人は皮下脂肪が自動的に増えていきます。 皮下脂肪は運動をしても、すぐには効果が出にくく、黄体ホルモンが分泌されるときに脂肪が含まれるものを食べると皮下脂肪が増えやすいので、脂肪が多い食事を避けることがダイエットの基本となります。 ●皮下脂肪を減らすには内臓脂肪を減らそう 女性は皮下脂肪がつきやすいといっても、ある程度の内臓脂肪がついてからでないと皮下脂肪は増えません。 皮下脂肪は貯金のように、現金が増えたら口座に入れて、減ったら出すようなものです。 皮下脂肪は減らしにくいといっても、内臓脂肪が減れば徐々に減っていくので、内臓脂肪を減らしやすい有酸素運動をすることと同時に、内臓脂肪が増える原因となっている血糖値を上昇させないように甘いものや糖質(ご飯、パン、麺類など)を減らすことも、脂肪を減らす食事とともに実践します。 ●バナナ型タイプのダイエット 筋肉の中には脂肪を分解する酵素のリパーゼが多く含まれているので、筋肉の割合が多くてやせている人は太りにくく、逆に脂肪が多くて太っている人は太りやすいということが言えます。 バナナ型とされるのは脂肪の割合が少ないタイプですが、このタイプの人が食べすぎや運動不足で太ってしまうと、代謝が悪いので、なかなかやせないというダイエットしにくい体質です。 太った原因の食べすぎと運動不足を解消するのが基本ですが、筋肉の量を増やさないとダイエットの効果が表れにくいので、運動は絶対に必要です。 ●歩いて筋肉を鍛えよう 運動をしたことがない人が、ダイエットには必要だからといって急に初めても長続きせず、効果も出にくくなっています。 かといって歩くだけでは運動にならないようにも思われますが、一般の人は下半身の筋肉量が多く、歩幅を広げ、勢いよく歩くことで筋肉を強く刺激することができます。 坂道や階段を昇ると、さらに筋肉は強く刺激されます。 体重があるほど下半身の筋肉の負荷は高まっていきます。 やせ始めると下半身の負荷が減っていくわけですが、荷物を背負って歩くことで負荷を高めていくことができます。 |
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#2 内臓脂肪タイプか皮下脂肪タイプか ●腹部肥満はやせにくい 女性が男性のように腹が出た太り方をしたときは、皮下脂肪に蓄えられる量が限界に近づいて、内臓脂肪に蓄えるしかなくなった状態ということが多くなっています。 女性ホルモンは皮下脂肪の蓄積を増やす働きがあるので、女性ホルモンが大きく減少する更年期を過ぎると急に内臓脂肪が増えていくようになります。 男性は運動によって内臓脂肪が減りやすいのですが、女性は男性のように内臓脂肪を大きく減らした経験がないので、食事を減らすだけでは、なかなか減らすことができない脂肪です。 ●内臓脂肪は運動で減らそう 内臓脂肪は運動をしたときに、アドレナリンの働きによって分解が進んでいきます。 アドレナリンは運動強度が高いほど多く分泌されるものの、激しい運動は長続きしません。 それに対してウォーキングなどの有酸素運動は、アドレナリンの分泌量は少なめであっても長い時間、分泌させることができるので、内臓脂肪の分解量は多くなります。 分解された脂肪は筋肉の中で酸素を使って燃焼されます。 ということは、有酸素運動は脂肪を分解するにも燃焼させるにも有効な運動ということです。 ●更年期になると背中の脂肪が増える 中年女性の体型というと、腹部の脂肪蓄積が一つの特徴ですが、もう一つの特徴に背中の脂肪の蓄積があげられます。 背中でも上側につく量が多くなっていますが、これは内臓脂肪の蓄積が早めに始まった人に多く見られます。 妊娠が可能な年代では内臓に脂肪が多くつくと子宮や卵巣などが圧迫されて機能に影響が出るため、他のところに脂肪を蓄積させるようになっています。 背中の上部は皮下脂肪がつきやすくなっているところなので、ここが蓄積場所となっているのです。 |
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#3 代謝低下か消費不足か ●代謝がよいのか見分けるには 代謝は全身の細胞の中で起こっている化学反応のことで、ダイエットで代謝というときには特に筋肉細胞の中で起こるエネルギー源(糖質、脂質、たんぱく質)を燃焼させる反応を指しています。 筋肉のエネルギー代謝が高ければ脂肪の燃焼がよくなり、やせやすくなるわけですが、代謝が低くて太っているなら、運動をしてエネルギー消費量を増やすことを考えなければなりません。 有酸素運動を続けていると脂肪をエネルギーに変えていく能力の筋代謝力を高めることができます。 ●筋肉によって使うエネルギーが違う 筋肉は色によって白筋と赤筋に分けられます。 白筋は、すぐに大きな力を発揮することができる筋肉で、赤筋は瞬発性がないものの小さな力を長く継続できる筋肉です。 白筋は、すぐにエネルギーとして使うことができるブドウ糖を優先的に燃焼させます。 それに対して赤筋は、燃焼するまでには時間はかかっても長くエネルギーとして使うことができる脂肪酸を優先的に燃焼させます。 そのため、脂肪が燃焼しやすい筋肉をつけるには歩く、走る、自転車に乗るといった長時間の運動が効果的です。 ●瞬発系の人は脂肪が燃やしにくい 赤筋は持久系で、白筋は瞬発系の筋肉となっています。 赤筋は有酸素運動に向き、白筋は無酸素運動に向いています。 短距離を走ったり、重い物を持ったりする筋肉運動では脂肪は燃焼させにくく、筋肉運動によって白筋が多くなっている人は運動の割には脂肪が燃焼しにくくなっています。 そのため白筋が多い人は運動をしたあとに、さらに脂肪の燃焼を高めるように、ウォーキングやランニングなどの有酸素運動をすることがすすめられます。 白筋の刺激で増えた疲労物質の乳酸も有酸素運動で減らすことができます。 |
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#4 冷えとむくみは代謝不足の証拠 ●太っていると冷えやすい 太っている人は脂肪が厚い分だけ体が温まりやすいように思われがちです。 ところが、体が冷えるという人も少なくなりません。体脂肪はエネルギー源として、ただ蓄えられているだけでなく、蓄積された脂肪を出し入れするために血管が通っています。 脂肪が多くたまっている人は脂肪細胞に流れ込む血液量が多いので、その分だけ全身を回って体を温める血液が少なくなります。 血液の温度はほぼ決まっているので、血液が多いこと、血流が盛んなことで体が温まっていくのです。 ●内臓脂肪はホルモン分泌に影響する 内臓脂肪が多くと蓄積されると生理活性物質のアディポサイトカインが分泌されます。 アディポサイトカインは健康にプラスになる善玉とマイナスになる悪玉があり、内臓脂肪が多くなって悪玉のほうが増えると血管が収縮して血圧が高まり、血糖値を下げるインスリンなどのホルモンの働きを低下させるといったことが起こります。 内臓脂肪が増えると血液中の脂肪が増えて血流が低下することになり、さらに内臓脂肪が血管を圧迫して流れを悪くするので、全身に影響を与えてしまいます。 ●運動不足でむくみが起こる 足先が冷えやすく、下半身がむくみやすいのは重力で下がった血液中の水分が上半身までに押し上げられていないために起こります。 血液によって血管の末端まで運ばれた酸素や栄養素は水に溶けて、その先の細胞に運ばれていきます。 細胞から水に溶け出た老廃物は水と一緒に吸い上げられて血液中に入ります。 血液が充分に押し上げられていれば、細胞の周りの余分な水分も吸い上げられてむくみはなくなります。 運動不足で筋肉が動かないと血管の収縮が減って血液と水分の引き上げが遅れて、むくみが起こりやすくなります。 ●マッサージでむくみを解消 余分な水分がたまったむくみは足の血管を収縮させ、血管に引き込むことで解消させられます。 ふくらはぎを揉むことで、むくみを解消することができます。 もっと効果があるのは屈伸運動です。 屈伸運動は膝から上の筋肉も膝から下の筋肉も大きく収縮させます。 大きな筋肉の中には太い血管が通っているので、屈伸運動によって大きく収縮させて下半身にたまった血液を引き上げ、さらに血管の先の細胞の周りにたまっている水分も引き上げて、むくみを解消していくことができます。 |
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#5 脂肪の摂りすぎか糖質の摂りすぎか ●あなたは糖質と脂質の、どちらで太るのか 糖質が多く含まれた主食(ご飯、パン、麺類など)を食べすぎると、余ったエネルギーが肝臓で脂肪に合成されて、脂肪細胞に蓄積されていきます。 その合成の度合いが高い人もいれば低い人もいます。 合成度が高いのはリンゴ型肥満となりやすい遺伝子を持った人で、内臓脂肪がつきやすくなっています。 脂肪が多く含まれる食品を食べても脂肪として蓄えられやすい人もいれば、蓄えられにくい人もいます。 蓄えられやすいのは洋ナシ型肥満となりやすい遺伝子を持った人です。 ●女性は脂肪がエネルギーになりにくい リンゴ型肥満の遺伝子と洋ナシ型遺伝子に関係なく、女性は脂肪が蓄えられやすくなっています。 それは女性ホルモンに脂肪を多く合成させる働きがあるからです。 蓄えられた脂肪がエネルギーとして使われやすいのは、運動をしたときにアドレナリンが多く分泌されて脂肪が分解されやすい男性で、男性は筋肉が多いので脂肪の燃焼量も多くなっています。 それだけ女性は脂肪がエネルギーとなりにくいので、ダイエットのためには食事を減らすだけでなく、運動を増やすことも必要だということです。 ●脂肪に変わる前に動いてブドウ糖を燃やす 脂肪が蓄積されやすい人は、糖質に含まれるブドウ糖が肝臓の中で脂肪に合成されるのを抑えることが重要になります。 ブドウ糖は運動をすると、すぐにエネルギーとして使われます。 ブドウ糖が血液中で多くなると膵臓から分泌されるホルモンのインスリンが多くなり、脂肪の合成が進みやすくなります。 運動をしてブドウ糖が使われると、それだけインスリンの量も減るので、脂肪の合成を減らすことができるようになります。 脂肪が合成されやすい人は、できるだけ運動の機会を増やすようにします。 |
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機能性表示食品の届出番号・届出日・届出者名・法人番号・商品名・食品の区分・機能性関与成分名・表示しようとする機能性、対象者、安全性、生産・製造・品質管理、機能性の基本情報
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2020年4月12日日曜日
体質からダイエット法を判定。リンゴ・洋ナシ・バナナの体型の違い。内臓脂肪タイプか皮下脂肪タイプか。代謝低下か消費不足か。冷えとむくみは代謝不足の証拠。脂肪の摂りすぎか糖質の摂りすぎか
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