2020年4月23日木曜日

発達障害の食事以外での過敏な反応、子どもの脳の発達に糖質制限は影響するのか、発達障害児の親の支援にメディカルダイエット、発達障害支援スタッフにメディカルダイエット、大人の発達障害の運転には通行人が注意するべきなのか

発達障害の食事以外での過敏な反応、子どもの脳の発達に糖質制限は影響するのか、発達障害児の親の支援にメディカルダイエット、発達障害支援スタッフにメディカルダイエット、大人の発達障害の運転には通行人が注意するべきなのかについて

#1
 発達障害の食事以外での過敏な反応

#2 子どもの脳の発達に糖質制限は影響するのか

#3 発達障害児の親の支援にメディカルダイエット

#4 発達障害支援スタッフにメディカルダイエット

#5
 大人の発達障害の運転には通行人が注意するべきなのか

発達障害を理解するためのコンテンツ 

発達障害者支援法


#1

発達障害の食事以外での過敏な反応

発達障害は五感で苦手なことがある、苦手を通り越して受け入れられないことがある、と食事を例にして説明しましたが、食事以外での感覚、つまり味覚以外の触覚、視覚、聴覚、嗅覚についても発達障害の理解のために紹介します。

触覚では、触ることができないものがある(のり、ねんど、スライム、たわし、毛糸)、服の着心地にこだわる、苦手で着られない服、靴下、靴、帽子がある、手がベタベタしたり手が水で濡れることをとても嫌がる、シャワーを痛いと感じて泣き叫ぶ、髪のブラシ・歯磨き・爪切りなどをとても嫌がる、軽く触られただけでも大きく身体を引いてしまう、握手やハグが苦手、注射など痛みにすごく敏感、温度に対して敏感でとても暑がりや寒がりといったことがあげられます。

視覚では、光や白いものをとてもまぶしがる、フラッシュを嫌がる、色の組み合わせでとても苦手なものがある、反射や回っているものをずっと注視している、人ごみなど動くものがたくさん目に入るとすごく疲れるといった例です。

聴覚では、大きな音が苦痛、特定の音や声が苦手(スピーカーやマイク、金属音、サイレン、花火、赤ちゃんの泣き声、怒鳴り声など)、騒々しい場所では集中できない、話の聞き取りが難しい(必要な声を選んで聞くことができない)、周囲の音が同じように聞こえる(選択的に音を聞くことができない)、時計の音、換気扇などの生活音が気になるといったことがあげられます。

嗅覚では、特定のにおいがものすごく苦手(石鹸、柔軟剤、花、線香、食品、バスなどの乗り物のにおい)、他の人が気づかないようなにおいにも気がつく、化粧品売り場や食品売り場、動物園など苦手な場所にいられない、なんでもにおいを嗅いで確かめるということです。

これと逆の感覚鈍麻もあり、刺激に対する反応が弱く、感覚が鈍い傾向があります。

感覚過敏は体調や気分によって大きく左右されます。

同じ感覚刺激であっても体調や緊張、不安などによって感覚過敏が出やすくなる傾向があるので、これが判定を難しくさせています。

#2

子どもの脳の発達に糖質制限は影響するのか

発達障害が知られるようになってきてから随分と経過して、それも子どもの10人に1人の確率で発達障害児がいることがわかってからというもの、書店でも“発達障害”のコーナーが設けられるほどになりました。

それだけ書籍が売れる環境ということなのでしょうが、コーナーが広がれば広がるほど、「こんな内容の本が置かれていてよいのか」と考えさせられるものも並んでいます。

それは糖質制限の書籍が次々に登場したときに感じたことと同じ感覚です。

発達障害は脳の病気ではなく、脳の機能の発達がズレているだけという認識をしていますが、それなのに病気扱いして、生活習慣病を改善している糖質制限によって発達障害が改善するという医師の著書を見たときには驚きました。

脳の栄養については糖質制限をきっかけに多くの専門家のアドバイスを受けながら勉強をして、脳の唯一の栄養源であるブドウ糖の摂取量は脳機能を維持するために絶対に必要な量を知りました。

発育中の子どもの場合には、1日の摂取エネルギー量は5歳までは500?550kcal、8歳までは600?650kcalとされていて、そのうちの50?65%は糖質で摂ることがすすめられています。

これは厚生労働省の日本人の食事摂取基準の2015年版のデータですが、2020年版でも同じ数字になる予定です。

脳の近くを通っている血管から脳細胞に栄養素が通過するところには血管脳関門という毛細血管があり、ここを通過できる成分が決まっています。

必要のないもの、有害なものを通過させないための仕組みですが、脳細胞は他の細胞と違って、三大エネルギー源のうちブドウ糖しか通れないようになっています。

だから、ブドウ糖は脳細胞の唯一のエネルギー源となっているのです。

脳細胞でブドウ糖を使って作り出されたエネルギー物質は、その細胞の中でしか使われません。

電気のように他に伝わって使われるということはないので、一つひとつの脳細胞にブドウ糖が届かなければ脳全体が充分に機能することはないのです。

ましてや、脳の機能に負担がかかっている発達障害児には多くのエネルギーが必要になります。

このことを知れば、厳しい糖質制限で発達障害が改善されるのかどうか、想像がつくはずです。

#3

発達障害児の親の支援にメディカルダイエット

発達障害は、生まれつき脳の発達が通常と違っているために、身体や学習、言語、行動において幼児のうちから症状が現れ、通常の育児ではうまくいかない状態を指しています。

成長するにつれて、自分自身のもつ不得手な部分に気づき、生きにくさを感じることがあります。

発達障害は通常は生涯にわたって持続するものですが、その特性を本人や家族、周囲の人がよく理解し、その人に合ったやり方で日常的な暮らしや学校、職場での過ごし方を工夫することができれば、持っている本来の力が、しっかり生かされるようになると信じています。

中でも重要なのは親の理解ですが、発達障害を理解するだけでなく、どのようなことを実際に家庭で取り組めばよいのかについて母親に対して覚えてもらうようにしなければならないと考え、これにメディカルダイエットの手法を活かしてもらうように活動しています。

日本メディカルダイエット支援機構は、運動による児童の発達支援を実施している特定非営利活動法人との連携で運動支援を行っていますが、私たちに頼りっきりになるのではなく、家庭にいる時間のほうが圧倒的に長いのですから、家庭で日常的にできることを伝えるようにしています。

運動と食事、運動と休養の組み合わせによるメディカルダイエットの手法は、基本的には運動による筋肉強化や機能向上、体脂肪の有効活用によるエネルギーの産生を目的としています。

これによって通常はダイエットができるというところに行きがちですが、発達支援としては全身の機能のために筋肉を効果的に使って多くのエネルギーを作り出すことが始まりとなります。

運動による発達支援に通われる子どもの母親に、初めから組み合わせ理論を話しても伝わりにくのは承知しています。

お母さん方が悩んでいるのは日々の食事のことで、発達障害によって極端な偏食がある場合には、その改善のための工夫や細かなテクニックを伝え、徐々に改善していくことに挑戦するようにしています。

食べられるような食材に変えれば、調理法を変えれば偏食の弊害が改善されるというような単純な話ではなくて、食べる本人の感覚と反応を注視して一歩ずつトライアルします。

食事の改善ができるようになってから、組み合わせに取り組むので道のりは長く、どこまでも長く母親と寄り添うことが私たちの役目だと認識しています。

#4

発達障害支援スタッフにメディカルダイエット

発達障害児を支える活動というと、学校の教師や医療機関の専門家、支援施設の専門家と考えてしまうかもしれませんが、専門的なケアができたとしても、ずっと寄り添っていることはできません。

寄り添って、支え続けることは親にしかできないことです。

支える第一ラインは親であり、中でも母親が発達障害を理解して、具体的な困りごとの対処の方法を学ぶことができる機会を提供することが重要だと考えます。

では、その母親を支える活動が発達障害支援施設で可能かというと、必ずしも、そうとは限りません。

総論的な指導や、これまでの実例を参考にしてアドバイスすることはできても、個別の悩み事、対応法を教えるのは難しいことです。

運動と食事の組み合わせ、運動と休養の組み合わせ、食事と休養の組み合わせによるメディカルダイエットの手法で、子どもの生活を支える母親と向き合ってきてわかったことは、発達障害の子どもを支える母親を支えるということが実は、あまり施設ではできていないということでした。

施設などで学んで、アレンジして対応することはできても満足はできていなくて、もっとよい方法はないのかと思うのは当然のことです。

それに対応するための手法は、日本メディカルダイエット支援機構も持ってはいるのですが、私たちは発達障害の子どもの母親を具体的に支えた経験となると他人に誇れるほどのことはありません。

しかし、できることはあって、それは母親にアドバイスをしてきた専門家の方々に新たな対策法として、私たちが実践してきたことを伝えて、支えてもらうことです。

私たちができるのは直接的に支えることではなくて、“支える人を支える”という活動です。

専門家が専門性を持って対応する中で、私たちがやってきたことが役立てられて、解決に向けて一歩を踏み出すことができれば幸いです。

それは立派な料理に振りかけるスパイスのような役割でしかないかもしれませんが、スパイスが決め手になることもあると信じて、発達障害児支援に向けて、これまでの研究活動を整理しているところです。

#5

大人の発達障害の運転には通行人が注意するべきなのか

岡山県のトップ1(ワン)については、これまで何度も紹介してきましたが、ワースト1となると胸を張って言えることではないので、ついつい避けてしまいがちです。

しかし、それではいけないと感じる指摘がありました。

日本メディカルダイエット支援機構は、メディカルダイエットの組み合わせによる生理学理論を用いた発達障害児の支援に取り組んでいますが、これについての情報を見たジャーナリストから「岡山の住民は発達障害のドライバーの被害に遭いにくいのでは」という本音とも皮肉とも聞こえる言葉が届けられました。

発達障害というと子どもだけのもので、大人になると治るという勘違いがあり、大人の発達障害者がドライバーであった場合の危険性を訴えてきました。

発達障害の子どもでも大人でも、思いがけない行動をすることがあり、横断歩道の信号が赤になってから急に渡る、信号のないところで急に道に飛び出す、道を渡っていて何かを思い出したのか急に立ち止まるということもあります。

そういった行動の特徴を知っていれば事故を防げる確率が高まるという意味での呼びかけです。

あくまでドライバー側の注意のための情報として始めたのですが、発達障害を抱えたままクルマのハンドルを握るようになると、歩いている人が「ひょっとしたら発達障害の人が運転しているかも」と思って、ウインカーを出さずに急に曲がる、車線変更をする、一時停止マークで止まらずに進むということに注意しないと事故に遭遇しかねない、というように注意の範囲を広げてきました。

ジャーナリストの指摘の根拠になっているのは、日本自動車連盟(JAF)のアンケート調査で、「右左折や車線変更でウインカーを出さない車が最も多い」のは岡山県で、その返答の割合は91%にもなっていました。

岡山県は交通マナーが悪いと感じている人は58.6%で全国8位です。

この結果は、自分では交通マナーが悪いと思っていないのに実際に危険なことをしている人が多いということを示しています。

悪いことをしている意識があって危険なことをしているなら、それなりの注意をするはずですが、悪いことをしている意識がないとなると、思わぬ行動を大胆にしてしまうことにもなります。

そんな状態の中で安全を心がけて歩いている岡山県民は、発達障害の大人のドライバーの運転による被害に遭わないということを言いたかったようです。

特定非営利活動法人日本メディカルダイエット支援機構

理事長 小林正人様

より掲載依頼をいただきましたので、掲載しております。

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